【明晩より新番組!】Sat.9-11:00PM Hits Around the Clock The 70s on ShonanBeachFM78.9MHz |
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2017年 03月 31日
Hits Around the Clock The 70s on Shonan Beach FM 78.9MHz 土曜日午後九時からの二時間 四十年前の全米トップ10+α(アルバム、ブラック・チャート、全英チャート等) 同じ時間帯で、 金:The 80s(三十年前)本房雄一 土:The 70s(四十年前)人見欣幸 日:The 60s(五十年前)晋道はるみwith折田育造,鈴木啓輔,宮治淳一(週代わり) のトップ10他を紹介する帯番組の真ん中という訳です。 金、日ともどもどうか御贔屓に。 出演:人見欣幸
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by hit2japan
| 2017-03-31 22:01
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2017年 03月 30日
Hits Around the Clock The 70s on Shonan Beach FM 78.9MHz 土曜日午後九時からの二時間 四十年前の全米トップ10+α(アルバム、ブラック・チャート、全英チャート等) 同じ時間帯で、 金:The 80s(三十年前)本房雄一 土:The 70s(四十年前)人見欣幸 日:The 60s(五十年前)晋道はるみwith折田育造,鈴木啓輔,宮治淳一(週代わり) のトップ10他を紹介する帯番組の真ん中という訳です。 金、日ともどもどうか御贔屓に。 出演:人見欣幸
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by hit2japan
| 2017-03-30 21:00
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2017年 03月 28日
featuring Sister Sledge, Chuck Berry etc. ![]() (illustration: 内海初寧) 19:00〜22:00 於 吉祥寺 会場へはJR及び京王井の頭線の吉祥寺駅から徒歩で二分程度。井の頭公園の手前、ドン・キホーテの近くです。 何と、マイク無し。 是非に。 人見 "Hit Me!" 欣幸 (音楽紹介業) -----------set list------------------ [19:00-] ◎01 Rock and Roll Never Forgets [studio] /Bob Seger & The Silver Bullet Band, '76. ◎02 Johnny B. Goode /Johnny Winter And, live '70.[released in '71] ◎04 Keep Your Hands to Yourself /Georgia Satellites, '86. △05 You Need Me /Sister Sledge, '85. △06 B.Y.O.B. (Bring Your Own Baby) [special dance mix] /Sister Sledge, '83. △07 Peer Pressure /Sister Sledge, '85. ◎08 Rock and Roll Music /The Beatles, '64. ◎09 Rock and Roll Music /Chuck Berry, '5. ◎10 Maybellene /Chuck Berry, '55. ◎11 Memphis /Faces, '72. △13 Here to Stay /Sister Sledge, '86. △14 I Got to Love Somebody /Sister Sledge, '80. △15 Circle of Love /Sister Sledge, '75. △16 You Foolded Around /Sister Sledge, '80. △17 I'm a Good Girl /Sister Sledge ◎18 Run Rudolph Run /Chuck Berry, '58. ◎19 Sweet Little Sixteen /Rod Stewart, '74. ◎20 Sweet Little Sixteen /Chuck Berry, '58. ◎21 Hot Legs /Rod Stewart, '77. ▲22 Don't Look Back /Boston, '78. ▲23 The Journey /Boston, '78. ▲24 It's Easy /Boston, '78. ▼25 Under the Jamaican Moon /Nick DeCaro, '74, ▲26 A Man I'll Never Be /Boston, '78. △27 When the Boys Meet the Girls /Sister Sledge, '85. △28 Reach Your Peak /Sister Sledge, '80. ⦿29 On the Spot /The J.B.'s Reunion, '99. △30 Pretty Baby /Sister Sledge, '80.
◎32 Roll Over Beethoven /Chuck Berry, '57. ◎33 Roll Over Beethoven /Electric Light Orchestra, live '74. ◎34 Tuff Enough /Fabulous Thunderbirds, '86. ◆35 In the Dead of Night /U.K., '78. ◆36 Book of Saturday /King Crimson, '73. △37 He's Just a Runaway [a tribute to Bob Marley] /Sister Sledge, '81. △38 We Are Family /Sister Sledge, live in Japan '96. ◆39 The Great Deceiver /King Crimson, '74. ◎40 Rock and Roll Never Forgets [live] /Bob Seger & The Silver Bullet Band, live '80. ◎41 Let It Rock /Bob Seger & The Silver Bullet Band, live '80. ◎42 Let It Rock /Chuck Berry, '59. かまやつひろし - ▣ my radio/club DJ shows are always dedicated to Bernard Edwards and Tony Thompson ▲
by hit2japan
| 2017-03-28 22:30
| The HIT ME's DJ業
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2017年 03月 10日
湘南ビーチFMで人見が担当している番組に関しての御知らせです。
新年度タイムテーブルの掲載されている「湘南ビーチFMマガジンvol.45」が三月十日発行されるのに合わせてこちらでも御知らせします。 ○出演番組 新番組 HITS AROUND THE CLOCK The 70s(※) 土曜日 21:00-23:00 四十年前の全米トップ10+α 継続(変更無し) ISHII POPS IN THE BOX (提供 石井食品) 金曜日 16:00-16:30 ○ディレクター担当番組 新番組 湘南ヘミングウェイ 出演:長村光洋 金曜日 16:30-18:00 逗子マリーナ・サテライト・スタジオより生放送 時間帯移動・番組名変更 佐藤竹善Sunday Musical Voice 日曜日 18:00-19:00 生放送の場合は逗子マリーナ・サテライト・スタジオより放送予定 継続 MUSIC OF HAWAII 出演:クマ・マクーア(提供 佐久間不動産) 日曜日 20:00-21:00 翌日午後の再放送は終了します。 (※) 金土日の21:00-23:00に、 HITS AROUND THE CLOCK The 80s HITS AROUND THE CLOCK The 70s HITS AROUND THE CLOCK The 60s (提供 セイコー) という帯番組が始まります。 それぞれ、順に今から三十年、四十年、五十年前の全米トップ10+α(圏外、アルバム、英国、日本等)。 チャート・フリーク諸氏必聴! 改めて宜しく御願い致します。 人見 "Hit Me!" 欣幸, '17. (音楽紹介業)
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by hit2japan
| 2017-03-10 00:00
| その他、個人活動
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2017年 03月 09日
Real Records LIVE -ReBirth- vol.15: ![]() レコード・ファンの憧れ、ELPのレーザー・ターンテーブルを使用し、 六~七十年代の本物の音楽を中心に、 しかも当時のアナログ・レコードで、 し〜か〜も!ライヴ・ハウスの音響システムで ドカン!と聴こうという企画。 関内、山下公園・マリンタワー近く (みなとみらい線「元町 中華街」駅より徒歩二分 JR京浜東北線・根岸線「石川町」駅より徒歩十五分 バス「中華街入り口」より徒歩一分) on: 3/9(木曜日) 開場 19:30 開演 20:00 終演 22:00(予定) 前売 ¥2,000- (w/2 drinks) 当日 ¥2,500- (w/2 drinks) (知り合いの皆様へ:直前でも人見の携帯電話アドレスへ直接御連絡頂ければ前売り料金にて御入場頂けます) 司会 人見 'Hit Me!' 欣幸 (音楽紹介業) ▲
by hit2japan
| 2017-03-09 22:30
| Real Records Live
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2017年 03月 02日
かまやつひろしが亡くなった。 三月一日。享年七十八。 肝臓癌。昨年秋に膵臓癌を公表し闘病していたが、死因となったのは肝臓の癌だった模様。 こちらはザ・ハフィントン・ポスト。 奇しくも同じ日、八十年代に「ネオGS」のムーヴメントからシーンに登場したザ・コレクターズが日本武道館でライヴを行っている。元気だったら彼もきっと武道館に居ただろう。いや、その開演直前に亡くなっているので、「魂だけでも」と武道館に飛ばすべくその時刻に亡くなったのかも知れない。彼ならやりそうだ。やれちゃいそうだ。 ------------------------------------------------------------------------ 一応、「前置き」として書いておく。悲しみからの激しいパッションで、勢いで書く戯れ言と取って貰って良い。 遅刻魔だっただの、キャンティの仲間とどうのこうのだの、仲間との悪戯がどうのこうのだの、「被り物」がどうのこうのだのという事はどうでもいい。 第一、鬘だったら何だというのだろう。 実際に親交のあった面々の発言ならば「想い出話」としてこちらも楽しく聞く。本当に無類の悪戯好きで本当に楽しい人物だったと聞くので。 彼はミュージシャンだ。先ずはそこへの敬意と礼儀をもってから語るべきだ。 貴方は彼の音楽に「能動的に」接した事があるのか。調べてわざわざテレビやラジオで視聴したり、レコードを買ったり。 貴方はかまやつひろしの音楽を、スパイダースのヒット曲と「我が良き友よ」以外に耳にしているのか。 そうでないのであれば、つまり彼に関心が無いのであれば訳知り顔で語るべきではない。失礼だと思わないのか。 テレビから偶然流れてきた、演奏シーンでさえない姿を目にする、或いはラジオから流れてくる一節を耳にするという形でしか彼に接していないのに「好きだ」等というおこがましい事を何故言えるのか。 ましてや「好き『だった』」だなんて。 まあ何でも知っている風にしなきゃいけないコメンテイターとかいう仕事も大変なんだろうけどさ、浅さがバレちゃうものね。 僕は、例えば、最近の例でいえば松方弘樹については、語ったりこのブログで書く程の関心も愛情も知識も持ち合わせていないので書かない(プライヴェイトでのお喋りは別)。失礼だと思うから。 僕は、かまやつひろしに対しての愛情は、まぁある方だと思う(まぁ同年代の中では持っている方だろう)ので、以下を書く。 -------------------------------------------------------------- 僕は67年生まれなので、それ以前からずっとミュージシャンである彼の初期キャリアは勿論後追いだ。ザ・スパイダースどころか「我が良き友よ」とそのB面「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」も当時ラジオで耳にしていたかな?という程度(八歳かそこらの頃だから)。 でも、小学生の頃からのジュリー好き(まぁせいぜい背伸びをしても「危険なふたり」以降だけれど)が高じて、中学生の時にGSが気になりだした。 ジュリーが『G.S.アイ・ラヴ・ユー』というアルバムを出したのが切っ掛けだ。アレインジャーは伊藤銀次、楽曲提供者として佐野元春、そしてかまやつひろしの名前も。 また同時期に「最後のウェスタン・カーニバル」が開かれ、山下圭二郎らウェスタン勢に加えて再結成したザ・タイガース、萩原健一等が出演。そしてこの時にザ・スパイダースも再結成され出演した(ザ・タイガースはそのまま翌年「同窓会」も行う)。僕が好きな歌手や役者の多くがグループ・サウンズ出身者だと知ったのもこの時。小学生の時に観に行った弘田三枝子&井上順之(当時)のジュンもスパイダースだった事を知る。マチャアキがそうだったのは何となく知っていた気がする。 そして、(やっと)「かまやつひろし」って凄いんだなあと思いだしたのもこの頃からと言えるだろう。 GSをいろいろ聴くうち調べるうち、バンド内に作曲家(特にシングル曲を書ける作曲家)が居るバンドは違うなあと気付いた。ジャッキー吉川とブルー・コメッツ、ザ・テンプターズ、ザ・ワイルド・ワンズ、そして何と言ってもかまやつひろしを擁したザ・スパイダース。 かまやつひろしの作曲家/メロディ・メイカーとしての才能はずっと涸れなかった、ギター弾きとしての探究心(というかギターが好きで好きでたまらないという興味)もずっと続いていた。 好奇心がずっと旺盛だったから老けなかったのだろう。 のち、フォークだロックだと対立している七十年代に「狭い中で何をいがみ合ってるの?馬鹿なんじゃないの?」とばかりにウォッカ・コリンズやよしだたくろう、タワー・オヴ・パワー(!)といった振れ幅であちこちに行き、色々な音楽を貪欲に取り入れて音楽を作り続けた。拓郎が書いたシングルのB面がTOPなんだものね。 彼の音楽や歩みを知れば知る程、作るプロであると同時に聴くプロであるという事、同時にアマチュアリズムに近い無邪気さで音楽を作り音楽を聴いてきた人物である事に気付かされる。 だからずっと現役だった。年下のミュージシャンともずっとバンド仲間といえる距離で接していた。吉田拓郎からして後輩なのだし。いやそれ以前にザ・スパイダースは年齢差が有るバンドで、井上順や堺正章とは七つも八つも違うのだ(しかも加藤充[ba]はかまやつよりも歳上)。 七十年代のアルバムには大滝詠一の楽曲提供があったりする。その曲「お先にどうぞ」は、かまやつがG.S.以前にロカビリー出身である事を踏まえた素敵な曲だった。 '74〜'76年に放映されていた「はじめ人間ギャートルズ」のオープニングとエンディング・テーマを彼が書いている事を、中学生の頃('80年前後)にやっていた同番組の再放送のエンディング・クレディットで知った時には衝撃を受けた。特にエンディングの「やつらの足音のバラード」なんて見事な程のかまやつ節ではないか。 オープニング曲は本当に大好きでバンドで演った事がある(笑)。 七十年代末にラジオ番組「ニューミュージック・ベストテン」のDJを担当している。さだまさし「親父の一番長い日」がヒットしていた頃。あの長い曲が一位になり、もとから三十分で十曲かける駆け足の番組だったのに、その週は「親父〜」をノー・カットで流すので他の九曲は本当にサワリだけ、凄い勢いで紹介していたのを憶えている。 但し「ハア〜イ、ムッシュで〜す」と名乗っていたので、その彼がかまやつひろしと同一人物だと知るのにはおそらく後のこと。 八十年代には今剛、小島良喜達とワン・ナイト・スタンド・ブラザーズ名義で同名の名盤を残した。85年録音で翌年発売。録音はサン・フランシスコ。「スタジオに何故か古い『ビッグ・コミック』かなにかがあって、後になって知るんだけど前の年にピンク・クラウドがレコーディングしてて、その時にあいつらが置いてったらしいんだよ」と、確か上記『ROCK鳴缶』で話していた。 ピンク・クラウドは84年に『プラント・ブレンド』をSausalitoのRecord Plantで録っている。確かに『プラント・ブレンド』と『ワン・ナイト・スタンド・ブラザーズ』には同じ響きがある。 八十年代末にはチューブや織田哲郎(つまりビーイング)の近辺を中心とした「渚のオールスターズ」に参加している。 といった風に、いわゆるチャラい面々とも、本格派・実力派といわれる面々からも敬愛され、かつ同じ位置で仲良くできる存在は彼しか思いつかない。しかもしっかりと「芸能界」にも居続けた。森山良子が従姉妹である事は御存知だろう。 九十年前後(フォーライフ時代)のアルバムには高橋幸宏達が絡む。その中の一枚『スパイダース・カヴァーズ』には彼を敬愛する後輩が大挙して参加。他、オリジナル・アルバムでの書き下ろし曲も名曲揃い。中でも藤井郁弥作詞かまやつひろし作曲の名曲「キスの下手な男」は話題になった。 このフォーライフ期の各アルバムの最後には、世界の各地で彼が弾き語りでスパイダース時代の曲をサラリと歌っているものが入っている。崩れたばかりのベルリンの壁の上で「♪トボケた顔してバンバンバ〜ン」と歌っているのが最高だった。 ♪アイツにゃとっもかなわない 誰もアイツにゃ敵わない。 1991年秋から12年の半年、TVで『ROCK鳴缶—でかい音で聞け!!—』が放送。番組ホストはジョニー吉長、ムッシュかまやつ、野村義男。演奏もトークも全てが楽しい番組だった(※)。 スタインバーガーがあんなに似合い、あんなに格好良く弾けるのはかまやつひろししか居ない。 その後の九十年代半ば、アシッド・ジャズの時代には英国のJames Taylor QuartetやThe Brand New Heaviesのメンバーとアルバムを作った(!)。 九十年代後半にはウォッカ・コリンズを再結成(大口ひろし、アラン・メリル、加部正義)、小山田圭吾のレーベルからアルバムを出した。 今世紀に入ってからは七十歳記念のアルバムを出しコンサートを行い、矢張り後輩が大挙して彼の偉業を称えた。 2009年のブルース・ザ・ブッチャー(ホトケ、沼澤尚他)とのアルバム発表やライヴ活動も記憶に新しい。 昨年か一昨年、TVでLife Is Groove(KenKen他)のメンバーとして「ゴロワーズ」を演奏しているのを観たのが、個人的には「かまやつひろしの最新の音楽」を耳に(目に)した最後となった。 無論、音楽一族(父がギターリストのティーブ釜萢、叔父がトランぺッター森山久、その娘即ち従妹が森山良子なのは御存知だろう)である、あの世代で学生バンドを組める財力、東京の生まれ育ち等、環境にも時代にも恵まれていた。だから一貫してそういうスタンスでいられたのだろう。でもそういった「育ちの良さ」を活用出来る才能を伴わないと只の放蕩馬鹿息子になってしまう。 スパイダース加入前のロカビリー時代、彼は成功していない。その頃の挫折から学んだものは大きいのかも知れない。おそらく「やりたいことをやる、無理しちゃいかん」「自然体で」「勘、感覚を大切に」といった事。嗅覚に優れ、「カッコいい」ものに敏感。 音楽もファッションも、そして生き方自体も、だったのだと思う。 ------------------------------------------------------------------------ 音楽評論家仲間の吉留大貴が彼と話した際に「御元気ですよね」といった話題になり、かまやつひろしは「六十三を超えるとイケるんだよ」と言ったそうだ(細部ママ)。 「ロックな人生だ壮絶だというけれど、それを言うなら内田裕也よりもかやまつひろしの方がよっぽと壮絶だ」(こちらも細部ママにて失礼、山下達郎、何かのインタヴューで) ------------------------------------------------------------------------ 個人的には直接の面識は遂に持てなかった。 いち観客としては二回彼の歌と演奏に触れている。残念乍ら、そして失礼乍ら彼名義のライヴではないけれど。 一度目はテンソウ(TENSAW)のライヴ(何度目かの再結成、今世紀に入ってから)にゲストで出演した際の彼。彼はライヴ開始から四、五曲ぐらいという序盤でいきなり登場している。その時の飄々とした佇まいは本当に印象的で最高だった。彼が登場して一曲歌った後に、ミチアキが、あのミチアキが「かまやつさん、アンコールって言ったじゃん」と文句を言ったぐらいに自由な人なのだ(笑)。その返事(理由)が最高だった。「だってアンコールで出てきたら流れが変わっちゃうから、雰囲気を壊したくない」(細部ママ)という、全体のバランスをみている様な自分勝手の様な、非常に「らしい」発想。 因みにテンソウのメンバーはみな、テンソウ結成前にかまやつひろしのバックを経験しているのだそうだ。ギターのタケがウォッカ・コリンズを一緒にやっていた事しか知らなかったので驚いた。テンソウの、そしてかまやつひろし双方の音楽性の広さに。 そしてもう一回。一昨年の夏にチャーが日比谷野外音楽堂で行ったフリー・コンサート「Rock Free Concert」に出演した時。この日も急に曲を増やし(What'd I Say)、手書きの譜面(おそらく走り書きのコード譜)が舞台上で配られていたっけ。本当に思いついたらやってみよう!というタイプなのだなあと笑った。僕は最前列に居た。 この日のライヴは映像ソフト化されている。そのサンプル動画(http://zicca-records.net/rockfree/#menu-movies)にはかまやつひろしとの「ノー・ノー・ボーイ」も含まれている。曲自体が泣けてくるし、今となっては更に、泣けてくる。 以上の二度きりだったが、二度だけでも観られた、彼の歌と演奏を聴けただけでも良かったと思うべきなのだろう。 (次の一節は翌日加筆。思い出させてくれた杉本和弘君に感謝) そうそう! もう一つあった。一方的で、本当にどうでもいい邂逅(というか目撃)が。1990年頃の話だ。 当時やっていたコンサート会場設営や警備のアルバイトで、神奈川県民ホールの楽屋口での警備(関係者チェック)の仕事があった。確かラテンの楽団か何か。 すると、午後、突然、かまやつひろしが(おそらくマニジャと思しきかたと)入ってきた。我々は呆気にとられ、「おはようございます」と、そのまま楽屋へお通しして了った。すると彼(等)は直ぐに出てきてそのまま会場を後にした。こう呟いて。 「なんだ、角松、明日か~」 角松敏生がその前日と翌日という謎のスケジュールで入っていたのは知っていた。その、よりによって間の日に彼は間違えて楽屋訪問に来たのだ。 勿論、我々は大爆笑。良い人だなぁと。 すかさず握手やサインを求める機転を当時はまだ持ち合わせていなかった、それが悔やまれる。 間に一人挟めば、色々な方面から御会い出来る距離には居た。 局の仲間、雑誌の編集部、ミュージシャンの知り合い等。中でも特に・・・ 彼の訃報を受けての情報でやっと気付いた事がある。それは、上記『ワン・ナイト・スタンド・ブラザーズ』の録音に際してのL.A.でのコ―ディネイターが、近年湘南ビーチFM他で御一緒しているジョージ・カックル氏であった、という事だ。彼はフェイスブック上で "George Chumly Cockle" と名乗っている。同作の一曲目は「Chumly Chumly」、歌いだしは「♪Chumly Chumly, San Francisco,U.S.A.」。ジョージさんがムッシュと仲良しである事は存じ上げていたが、これには全く気付かなかった。不覚。 湘南ビーチFM(逗子葉山コミュニティ)の担当番組の同じ日、在局中に彼が逗子のプライヴェイト・パーティで歌っていた日があった。 仕事(残務処理)をほっぽり出して駆けつけるべきだった。いつもの「後悔先に立たず」。 世代的にも「『憧れのミュージシャン』が憧れ、音楽を志す切っ掛け」と、矢張り「一人挟む」形で、つまり「更に上」の存在として彼の事を常に好み尊敬している。 感謝しかない。 (※) 2014年にダイジェスト版がDVD化されている。発売直後に廃盤となったが運良く入手出来た。 それをつい先月、久々に観て大いに盛り上がっていた所だ。 その出演者の中には鬼籍に入った面々も多い。 シーナ、 ジョー山中、 西岡恭蔵、 りりィ、 村田和人(りりィと一緒にフォーク・ロックスのメンバーとして出ていた)、 そしてジョニー吉長。 そしてそして、かまやつひろしも。 人見 'Hit Me!' 欣幸, '17. (音楽紹介業) ▲
by hit2japan
| 2017-03-02 12:52
| 訃報、悲報
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